血の絆を越えるもの

みのしまです(^-^)ニッコリ




2017年9月5日 北海道新聞より

厚生労働省は原則18歳までの子供を1時的に預かる里親や、法律上の家族関係を発生させる養子縁組を大幅に増やす目標をかかげました。

2017年現在、里親への委託率は17.5%と極めて低い水準であり、法整備と社会インフラ両方の確保が期待されるところです。



家族。



家族は他との結びつきに動機付けが全く不要な「血の結びつき」によって形成された人間が一番初めに出会う「寄り木」であります。


家族社会のなかで幼子は親への依存を知るし、徐々に相対的に外の世界に興味をもちます。

頼るから無力を知り、囲いがあるから自由を求める。

すべては成長の過程であり、子にとってそこはかけがえのない場所です。

でも

いかんともし難い事情でその小さな社会から放り出されたら、子はどうなるのでしょう。


以前読んだ本にこんなことが書いてありました。

「昆虫はこの世に生を授かってから、自立にいたるまでの期間がその生涯と比べ顕著に早い。

すぐに1人前になるのだ。

食物連鎖の上層にいけばいくほど、子の自立には親の助けの必要性があがっていく。

哺乳類の幼子は動物界において、これ以上ないほど脆く、弱い。」


現在、食物連鎖社会の最上位に君臨するヒト科は、もっとも子の成長に時間をかけるそうです。

この事象はなにも身体的な理由にとどまらず、知能の高さが影響してるとおもいます。


たとえば稚魚。

シャケの赤子は生れ落ちたその瞬間自らの使命を自覚します。

行く先に迷いが全くなく、前進あるのみで突き進みます。


人間は生まれ落ち、自我が芽生えた瞬間に選択の洗礼を受けます。

自由という概念をおぼろげに知り、同時に制約の苦しさを知ります。


つまり使命に目覚めるのと自我の発達の時期がアンバランスなので、その過程を見守らなければ、自我が暴走しだします。




寄り木を失った子にさしのべる手は、血のぬくもりよりも暖かい。



このテーマは今世界の抱える数々の問題の根源的なものを感じます。

血のつながりにはじまり、人種、国家。


我々はとかく囲いの外と喧嘩したがる性がありますが、

そういったものを飛び越えるもの。


理屈をこえるむすびつき。


我々にはあると思います。

頭いいからね。


ではでは

みのしまでした(・∀・)ニッコリ



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